「レッスン規約」はみんなが笑顔であり続けるためにとても重要なものです。
「レッスン規約」と聞くと、堅苦しく感じる人もいるかもしれませんが、一人ひとり違う価値観を持った人間が集まるのですから、「暗黙の了解」「常識内の行動」はあてにしてはいけません。
経営者として『人はそれぞれ違う「常識」を持っているのが常識だ』と思っておいたほうがよいでしょう。
1、どんな項目を載せればよいか?
まず、明確にしておきたいものについて書き出してみましょう。
例えば
- レッスン料金について
- レッスン料の支払い方法や期限について
- キャンセルする場合、何時までに連絡がほしいかについて
- キャンセルした場合の振替レッスンについて
- 教室を退室するときのお知らせ方法について
次にそれについての詳細をできるだけ簡潔に書いて、「レッスン規約」を作成してみましょう。
最後に保護者の署名もしくは押印をするところを設けると完璧です!
教室の「ロゴ」がある人はそれを貼り付けるとそれらしくなりますし、無料イラストをダウンロードして貼り付けてもいいでしょう。
<私の事例>
レッスン料金
レッスン料金は以下の通りとします。
- ○○円(30分)
- ○○円(45分)
- ○○円(60分)
レッスン料のお支払い方法
レッスン料のお支払いは、レッスン当日、もしくは前払いでお願い致します。
お支払い方法については以下の方法から選択して頂きます。
- 現金払い
- 銀行振込
レッスン料のお支払い回数
- 月払い
- 10回払い
レッスン時間の変更
レッスン時間を変更希望の場合は、レッスン前日の午後7時00分までにご連絡ください。レッスン時間を変更できない場合は、レッスン料金を返却いたします。レッスン前日の午後7時00分以降に連絡頂いた場合、キャンセル料金が発生致しますのでご了承ください。キャンセル料の発生
<午前中のレッスンについて>
- 前日午後5時までに連絡・・・キャンセル料なし
- 前日午後9時までに連絡・・・レッスン料金の50%
- レッスン時間開始前までに連絡・・・レッスン料金の80%
- レッスン開始後または無断欠席・・・レッスン料金の100%
<午後のレッスンについて>
- 前日午後7時までに連絡・・・キャンセル料なし
- 当日午前9時までに連絡・・・レッスン料金の50%
- レッスン時間開始前までに連絡・・・レッスン料金の80%
- レッスン開始後または無断欠席・・・レッスン料金の100%
教室を退室するときのお知らせ
教室を退室希望の場合は、1週間前までにお知らせください。生徒名:
保護者の署名または押印:
日付:講師名:〇〇 〇〇
署名または押印:
レッスン規約を印刷する
実際に渡す場合は、生徒用と教室用の2枚用意しておきましょう。
生徒用のものは、生徒に家で保管してもらい、教室用のものは署名または押印してもらったあと返却してもらい保管しておきましょう。
もう一つ教室の経営者として覚えておいた方がいいこと。
それは、「自分と同じようにみんなが物事を覚えているとは限らない」ということです。
とくに兄弟の多い家庭の保護者や、働いている保護者は、規約に署名、押印しても、すぐに規約内容を忘れてしまうことがあります。
「だから、規約に書いておいたのに。。。なんで、何度も言わなくちゃならないの」と怒らず、「ハイハイ、やっぱり覚えてないのね(笑)」ぐらいのつもりで対処しましょう。
特にキャンセル料が発生したり、振替レッスンを行えない状況になると、保護者の中には機嫌が悪くなる方も出てくるかと思いますが、「レッスン規約に基づいて、キャンセル料が発生いたします。」や、「レッスン規約に同意いただいた内容通り、振替レッスンは残念ながら行えません」などと、言うことができます。
このとき、決して怒り口調で伝えないようにしましょう。
常に冷静に丁寧にお断りしましょう。