MIDI検定

MIDI検定3級受験までの道のり4:音楽制作のプロセス

 

今回は、『ミュージッククリエイター ハンドブック』を元に【現代の音楽制作のプロセス】について学習しますが、MIDI検定3級・2級の試験範囲ではありません。

知識として、プロセスを知っておくのもよいかと思い、学習します。

音楽がCDとして完成するまで

一般的な音楽CDが完成するまでのプロセスです。

1.曲作り

レコード会社の制作会議で、誰に曲を依頼するか決める。

依頼された作曲家は楽譜・DAWによる音源を作る。

2.アレンジ

出来上がった楽曲をもとに、アレンジャーデモ音源を作成する。

レコーディングに向けて、スコアの作成もする。

3.レコーディング

デモ音源をもとに、実際にミュージシャンの演奏を録音する。

レコーディングスタジオで録音したり、ギターやベースなどのライン録音できるものは、それぞれの個人のスタジオや、アレンジャーのスタジオで録音することもある。

全てのパートを生演奏にすることもあれば、アレンジ段階で作成されたDAWの演奏をそのまま使用することもある。

4.編集・ミックスダウン

ノイズの除去、レベルの均一化し、エフェクトをかける。

(DAW上で行われるのが一般的)

5.マスタリング

DAW内で、最終ミックスの音圧の調整、EQなどの調整を行い、オーディオファイルに書き出す。

(すべてのトラックを1つにまとめて、オーディオ化)

複数曲CDに収録する場合は、マスタリングツールで曲間の長さ調整をする。

CDに必要なPQコードの入力。

マスターCD-R(プリマスタリングCD)に書き込む。

プレス工場に送付する。

*最近では、ディスクに書き込まずにDDP(Disc Description Protocol)ファイルでやりとりする場合が増えてきている

6.プレス

プレス工場にて、CDを製品化

別で、ジャケットをデザインし、印刷したものを、CDと合わせる。

完成!

7.まとめ

曲作りからプレスまで、たくさんの人たちが関わることもあれば、プレス以外の工程を一人で行う人もいます。

プロデューサー・ミュージシャン・レコーディングエンジニアが同一人物である可能性もある時代です。

私は作曲家としても活動中ですが、作曲家は、もはや作曲だけでなく「アレンジャー」として、DAWを駆使して高クオリティのデモ楽曲まで作れることが、作曲家の仕事と言われる時代だと感じます。

次回予告

次回は、『PCの基礎知識』(PCのパーツ)についてです。

なかなかMIDIの内容まで行きませんね(笑)