単純に『教室のウェブサイトを持つ利点』は、『ネット上での集客ができること』ですが、ウェブサイト作成を勧める本当の理由はもっと他にあるんです。
ウェブサイトの構成を決めることは教室の骨組みを決めることと同じ
ウェブサイトを作成する際、まず、どんな情報を載せたいのかというコンテンツを決めていきます。
- レッスンの内容
- レッスンの時間
- レッスン料金
とくにレッスン内容を考えていくと、年齢、レベルによっても異なってきますので、それぞれについて、書いてみるのもいいかと思います。
例)
- リトミックレッスン(2~3歳児)
- 幼稚園コース
- 小学校低学年コース
- 小学校中学年コース
- 小学校高学年コース
- 中学生コース
- 大人のビギナーコース
使っている教材のことや、詳しいレッスン内容の例など載せるとより伝わりやすいかもしれませんね。
例)
小学校低学年コースのレッスン例
- まずは指の運動!「○○テキスト」を使用:5分間
- 小さな練習曲「○○テキスト」:10分間
- 好きな曲に挑戦
- 最後にソルフェージュ
これらのレッスン内容等を書いていくと、次のような点が徐々にはっきりしてきます。
- レッスンではどんなことを学んでほしいのか
- どんな生徒さんに来てもらいたいのか
- どんな生徒さんに育っていってほしいのか
また、生徒さん、レッスン自体だけでなく、
- どんな雰囲気の教室にしていきたいのか
- どんな年齢の生徒さん、どんなレベルの生徒さん向けの教室なのか
最終的には、
- 結局、私はなぜこの教室を始めたのか・・・私はどうありたいのか?
という、自分自身の核心まで考える機会になります。
なんとなく始めたつもりだったけど、私はこんな生徒さんと一緒にピアノを学びたいんだなぁとか、私のこんな気持ちを伝えたいんだなぁとか、ハッキリしてきます。
教室のカラーが決まる
ウェブサイトは、ほぼ視覚的な情報が多いですので、どんな雰囲気のウェブサイトにするのかは重要となってきます。
初めてウェブサイトを見た人は、無意識に「ウェブサイトの雰囲気と教室の雰囲気は同じ」と感じます。
つまり、「ウェブサイトのカラーは教室のカラー」となります。
例えば、クラシック音楽のみの正統派の雰囲気の教室にしたい場合は、ウェブサイトもそんな雰囲気が伝わるウェブサイトにします。
例)クラシック音楽のみを学ぶピアノ教室のウェブサイト作成
- 黒、紺などの色調を使う
- 全体的にまとまった色調にする
- 文字のフォントは、主に明朝体や楷書体などを使用する
- 文章は、文語体で。
反対に、クラシック音楽のみでなく色々なジャンルの音楽も学ばせたいと教室にしたいなら、少しポップな感じを出します。
- カラフルな色調を使用する
- 文字のフォントは、明朝体だけでなく、ゴシック体やポップ体、手書き風ものを活用する。
- 賑やかな感じが伝わる絵や写真を使う
- 文章は、文語体や口語体を混ぜて使ってもOK
もしくは、主に年齢が若い生徒さんに多く来てほしいと思えば、「子ども・動物の絵」などを多く使うといいかもしれません。
実際に絵を使って例を見てみましょう。
『正統派クラッシックのみのお教室』ならば、ピアノの色は黒が一番いいですね。
クラシック音楽が主だけど、「楽しく学んでいきましょうね~」という雰囲気を出したいなら、こんな感じでしょうか。
「クラシック音楽にこだわらず、いろんなジャンルをやっていきましょうね!」というイメージ、もしくは暖かなイメージを持ってもらいたいならば・・・
「大人のビギナーの方たちとクラシック音楽やジャズなど楽しくやっていきましょう」というならば、こんな雰囲気はいかがでしょうか。
「未就学児の子どもたちとリトミックレッスンをしていきたい」もしくは、「子どもたちに寄り添って一緒に学んでいきましょうね」といった雰囲気を伝えたい場合は、こんな感じでしょうか。
ウェブサイトに使っている情報すべてが、ご自身の教室と直結していると思って、慎重に・・・でも楽しく絵や写真を選んでみてくださいね。
上記で使ったイラストは、Illust ACからダウンロードしています。たくさん、いい絵があって、見ているだけでも楽しいですよ。
写真を使いたい場合は、Photo ACを見てみてください。小さいサイズの写真であれば、ほとんどの写真が無料でダウンロード可能です。
教室のロゴは教室の思いをギューッと詰め込んだもの。
ウェブサイトを作ってみると、「教室のロゴ」も作りたくなってくるかもしれません。
ロゴとは、そのものだけで、その教室の雰囲気、先生の雰囲気、先生の思いなどすべてを一瞬で感じ取れるものにしたいところです。
どんな雰囲気の教室にしたいのかがしっかり定まれば、それが伝わる色や絵などを用いてロゴを作成します。
ロゴの作成は、なかなか自分では作れないかと思いますので、プロに頼むのも一つです。
プロに頼むことによって、一段とウェブサイトの質、またご自身の教室の質も自然と向上しますね。
「ロゴ作成」をプロに頼んでみましょう
プロに頼む際は、必ず、「教室の指針・方針・目標」などを明確に伝えておきましょう。
どこに頼んでいいのか分からない方は、まずこのウェブサイトを見て検討してみてください。
幅広い料金の範囲がありますので、ご自分の予算にあったデザイナーを探せるかと思います。
ちなみに私の場合・・・
私の場合の、教室に対する思いは以下の通りでした。
- 色んな年齢層の人に来てもらいたい
- それぞれの要望に合わせて、それぞれに対応したい
- もちろんポップがやりたければ、やっていい
- クラシックだけがよければ、それもよし
- それぞれが、それぞれの目標をもって、私はその目標達成のサポート役をしたい
つまり「私はあくまでサポート係」。
「私に付いてこい!」「王道を進め!」というスタンスではなく「あなたの夢を叶えるお手伝いします!」という姿勢でした。
「そんな気持ちが伝わる色は?」と考え、「オレンジ色と白色」を基調としました。
- 背景は白。
- ちょっとした飾りは、オレンジ色がメイン。
- 写真は、明るめの写真で、子どもや大人が笑っている写真や、実際のレッスンの風景。
ロゴに関しては、ピアノ教室というのは、パッと瞬時に分からないといけないので、オレンジ色のグランドピアノのシルエットに教室の名前をちょいとゴージャスなフォントで入れてもらいました。
レッスンの内容に関しては、
- 幼児のリトミックレッスンについて
- 幼稚園児・小学校低学年のピアノレッスンについて
- 進級試験対策のピアノレッスンについて
- 大人の初心者レッスンについて
を、それぞれに「目的・対策方法・レッスンの例」などを詳しく説明しました。
まとめ
ウェブサイトを作ることによって、自分の教室だけでなく、自分の思いも言葉に表すことになり、「どんな教室を私は経営しているのか、または何を目指しているのか」ということが明確になります。
集客だけの目的ではなく、教室を改めて構成しなおすいいきっかけにもなるかと思いますので、まだウェブサイトを持っていらっしゃらない方は、ぜひ検討してみてください。
ウェブサイトを作るには少しハードルが高いと思われる方は、チラシ作りでも同じような効果があるかもしれませんね。