レッスン全般

【小さい子のピアノレッスン】指の運動させたいけど、ハノンは弾けない!どうすればいいの?!

小さな生徒さんのレッスンで「手の形を整えたい」「指を強化させたい」「指の運動させたい」。。。と思っても、簡単なエクササイズだけに集中できる本ってなかなかありませんよね?

定番のハノンは、とても習いたての小さな子どもは無理だし、大人のビギナーの生徒さんでも楽譜読むのが大変

もっとシンプルで、飽きない、短いエクササイズはないものかと探していたらありました!

ハノンよりシンプルなエクササイズ!

ドイツ人の作曲家、ピアニスト兼ピアノ講師のAloys Schmittが1820年に出版したエチュードOp.16 の中にある、「プリパラトリ・エクササイズ」です。

最初の1番~38番までが、「ド、レ、ミ、ファ、ソ」のみを使うため、ポジションを変えずに弾くことができますし、一つ一つが短いため、ゆっくりしか弾けない生徒や、集中力が短い小さい生徒さんには持ってこいです。

レッスンでは、「指の形」に集中してもらうことができますし、同時にハノンのように「指の強化」ができます。

では、どこでこの本が手に入るでしょうか。

日本ではハノンほど有名ではないため、あまり出版社が出版していませんが、2社がこのエチュードを出版したものがアマゾンで購入可能です。

まずは、Schirmer’s Library of Musical Classicsが出版しているものです。

印刷の質もよくありませんし、小さい子供たちにはとても見づらい小さな音符の教本なのであまりお勧めはしません。

最近、アメリカのAlfred 社が今までのテキストをキレイな印刷安く再出版しています。
その一つにAloysのエチュードOpus.16がありました。

この本の中身を見たことはありませんが、他のテキストはたくさん見てきましたので、音符の印刷の質は高いと思います。

が、おそらく小さい生徒さん向けに音符を大きくはしていないでしょう。

音符も大きく小さな生徒さん向けのエクササイズ本!

そこで、最初の38番まで大きな音符で1ページにつき、1つのエクササイズだけ載せたアレンジ版を作りました。

 

「Preparatory Exercises 指の準備体操」子どもから大人まで<ピアノレッスンに最適>

  • 音符が大きく、読みやすい
  • 1ページにつき、1つのエクササイズ
  • それぞれのエクササイズにリズム替え付き
  • 小さい子どもも、手の形を気を付けることに集中できる

中身チェック☟

このテキストだと飽きずにやってくれますし、男の子でやんちゃ盛りの生徒さんでも嫌がらずに練習してくれます。

また練習をしてこない、、、という生徒さんもこれなら、レッスン内に譜読みしても一応弾くことができるため、ただの譜読みで終わらずにきちんとエクササイズとして活用できたり、指の形に気を付けながら弾かせることができます。

でも、このテキストでも付いていけない小さな生徒さんをお持ちの先生方もいらっしゃると思います。

その時の指の運動については、別記事で紹介させていただきます。